優しいだけが母じゃない
自信タンク理論家 あやです。
ピアノを練習しない次女に対して
『どこまでだったら出来るの?』
『出来る所だけでも弾いてみたら?』
『今週は(正確には今週も)練習出来てないみたいだね』
『一緒にみようか?』
沢山の声かけをやってみたものの
結局練習せずにレッスンへ
しまいには、レッスン中も出来ない自分にイライラしている。
それをみてて、なにか根本的に大きな事を間違えている気がした。
私が、練習を出来る様にサポートする事で、彼女の成長を妨げているような気さえした。
自分でやると言って始めた習い事
もちろん、つまづく時もある。
しんどくなる時もある。
ただ、私には、今の彼女がそこから逃げている様にみえた。
「ピアノが楽しくなる為にはどうしたらいいと思う?」
『練習したら
弾ける様になったら』
今までだったら、
じゃぁ、どうやったら練習できる様になるかなぁ
ママにお手伝いして欲しい事あるかなぁ
そうやって、何度も聞いてきた。
だけど、今回は違う
「ママもパパも、練習しないのに
ピアノをさせる気はないです。
ピアノを弾ける様になりたいのはあなたであって
ママ達がさせたい訳ではないから」
辞めたくないとギャン泣きしている次女に
一週間練習しなかったら、強制的に辞めてもらう事を伝える
そうしたものの、なーんかもやもやする。
私が伝えたいことは何だったんだろう...
今朝、声をかけないと起きて来ない次女が、
1人で起きて準備している。
「1人で起きてたんやね」
『うん』
「あなたはどうなりたいの?」
『ピアノが弾ける様になりたい』
「それは、どうして?」
『凄いって言われたいから』
あぁ、ここかぁ
なんか、私が引っ掛かっていたもの
この子が気付かせてくれた。
「ねぇ、ぎゅってしていい?」
『うん』
抱きしめながら
「ママは、あなたが凄くても、凄くなくても、大好きだよ」
小さい身体が小刻みに揺れているのがわかる。
「本当は、どうなりたいの?」
『やっぱりピアノ、弾ける様になりたい』
いつもの、ニッカニカの笑顔に戻ってた。
凄い、凄いって言って育てたら
いつしか子どもは『凄くなくちゃいけない』
って価値観を持つ様になるのかもしれない。
凄くてもいい
凄くなくてもいい
あなたがいてくれる
ただ、それだけでいい
そんな風に伝えられる母でいたい