小学校受験が私達にくれたもの

一次試験を昨日終え、今の心境を語ってみたくなりました。

昨年の合格発表の日、たまたま見かけた二組の親子。
鬼の形相で帰っているお母さんの後ろを、寂しそうに着いてくる男の子....。
天真爛漫に携帯電話で合格を報告している女の子...。

私は正直、複雑な思いでした。

受験を視野に入れて2歳から取り組んできた娘と私...。
このままでは、私が一生懸命になりすぎて追いつめていってしまうのでは?
本当にこの子にとって必要な経験なのだろうか?
合格が欲しいのは私なのでは?
不合格が怖いのは私なのでは?

そう思ったとき、受験を止めようと決意しました。

そんな気持ちを変えてくれたのは娘でした。

娘に受験をしなくても良いと思ってる事を伝えて、しばらくたったある日、

「私、受験したいよママ。チャレンジしてみたい。ママとお勉強するの楽しいもん」

そう言った娘の言葉を聞いて、「そっかぁ、私達の目的はチャレンジなんだ」と妙に納得した私...。

それから、急に不安が消え目的が楽しくお勉強する事に変わった私。
合格しなければならいという気持ちが、嘘の様に消えていったのです。

楽しく勉強出来る日もあれば、You Tubeばかりみて、全く勉強しない日もある。
その度に、嬉しくなったり、イライラしたり...。

時には、「私、別に合格しなくても良いんでしょ」
って言われて、モヤモヤする気持ちもあった。

その度に、私なぜモヤモヤするんだろう?
この子に何を伝えたいんだろう?

丁寧に自分の気持ちと向き合い、なるべく冷静に伝えてきた。

数日前、娘から言われた言葉。

「ママ、私のママになってくれてありがとう!」

二歳違いで妹が出来て、いつも辛くあたってしまっていた、長女からの最大の承認の言葉でした...。

昨日、出発前に今の気持ちはどんな気持ち?
と聞くと、

「もう、ワクワクしかない。やってやる!って感じ♪」

キラキラした目で言ってくれました。

最後に伝えた言葉は、

「結果じゃなくて、2人で頑張って来れた事が宝物だね。一緒に頑張ってくれてありがとう」

何故か、2人とも抱き合って号泣していました。

受験が私達にくれたもの、それは2人の信頼関係でした。

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